30歳代から50歳代までの場合、肝斑(かんぱん)と老人性色素斑が混在することが多く、ADMと呼ばれる遅発性太田母斑を併発している人もいます。
60歳以上は肝斑は少なくなります。
最初からレーザー治療を行うと肝斑が悪化するケースが多いので、それを避けるために以下の内服治療を行います。
トランサミン 1日3錠(750mg)
ビタミンC 1日3〜6錠(600〜1200mg)
ハイチオール 1日3錠(240mg)
内服1か月で肝斑が抑制されてくることが多いのですが、内服の反応が弱いあるいは全くない場合は当面内服を継続せざるを得ないこともあります。
外用としてビタミンC誘導体(10%)ローション、ハイドロキノン(1.9%、4%)があり、いずれも肝斑にも老人性色素斑にも有用です。
ご希望の方にはサンプルを差し上げています。
また、美容注射・美容点滴も効果があります。
アスコルビン酸(ビタミンC)やグルタチオンの注射点滴は肝斑、炎症後色素沈着にも効果が認められています。
美容注射・美容点滴についてはこちら
当院では、顔のシミ、ほくろ、イボなどに対して各々機器を使いわけて施術するお得なフォト(I2PL)のコースがあります。
頚部前半分のフォト追加3,300円(税込)
両手背のフォト追加2,200円(税込)
ベーシックコースの内容に加えて2~3mm以下のほくろは3か所まで炭酸ガスレーザーで処置。
顔のイボは10か所まで炭酸ガスレーザーで処置
ベーシックコースの内容に加えてルビーレーザー(2cm x 2cmまで)
※ルビーレーザーは処置後2週間の絆創膏保護が必要。
ベーシックコースの内容に加えて2~3mm以下のほくろは3か所まで炭酸ガスレーザーで処置。
顔のイボは10か所まで炭酸ガスレーザーで処置。
ルビーレーザー(2cm x 2cmまで)
※ルビーレーザーは処置後2週間の絆創膏保護が必要。
ほくろを無くしたい、除去したい場合、切除(保険診療)あるいは削るタイプのレーザー、つまり炭酸ガスレーザー(自費)で対応します。
ほくろの本体は表皮内あるいは真皮内の母斑細胞ですからこれを取り除くことが重要になります。手のひらや足裏、頭のほくろは切除が一般的です。
レーザーは使いません。頻度は低いですが悪性の可能性もあり、切除して病理組織検査を行います。
炭酸ガスレーザーで処置する場合、直径が2㎜以下であればキズ跡が比較的残りにくい印象です。
ただし、キズが残りやすいかどうかは個人差が大きく、処置後2週間程度でキズ跡がわからなくなる人もいれば、1~2か月以上キズ跡が残る人もいます。
年齢が上がるにしたがってキズ跡は残りにくい傾向があります。
ご希望の方は顔のほくろ1か所のみ炭酸ガスレーザーでテスト除去しています。処置費用はかかりません。
なお皮膚内の母斑細胞は肉眼的に識別できないためレーザーで除去しきれないこともあります。再発した場合、処置代はかかりませんので再度お越しいただければ対応します。
絶対再発しないように処置する方法は広めに深めにレーザーで削り取れば可能ですが、キズ跡が大きく残りやすくなるため悩ましいところです。
顔のほくろの範囲は額から顎のラインまで、サイドは耳前部まで、耳は含みません。
おおまかに老人性疣贅、扁平疣贅、尋常性疣贅があります。年を取ると出現する首の小さなイボはアクロコルドンといって老人性疣贅の一種です。
こういったものに対して液体窒素による凍結療法や、ヨクイニン(はとむぎ)の漢方薬の内服治療が以前から皮膚科では行われてきました。
これらの治療にはもちろんメリットもあります。
凍結療法は液体窒素のマイナス196度の低温を利用してイボに押し当て凍傷壊死させる治療法です。
難点としてはターゲットのイボだけではなく周囲の正常組織までダメージが及ぶため、とくに首のような薄い皮膚には炎症後色素沈着がおこりやすくなることです。
また皮膚のターンオーバーを促進するヨクイニンを長期内服してもイボが無くなる実感がないという年配者の話もよく聞きます。
老人性疣贅や扁平疣贅の炭酸ガスレーザー処置は多少痛みを伴い費用もかかりますが、処置時間も短くキズ跡も残りにくいのでお勧めです。
表皮層にも真皮層にも母斑細胞がある「ほくろ」とは違って「イボ」はおもに表皮層だけの変化なので炭酸ガスレーザーで注意深く表皮のみの処置に留めればキズ跡はあまり残らないようです。
なお患者さんのご意見ですがレーザーでイボを全部取ってヨクイニン内服を継続すると再発しにくいそうです。
※ほくろの炭酸ガスレーザー処置とは異なり、無料のテスト処置はありません
イオン導入とは、皮膚に微弱な電流を流すことで、水溶性の薬物を皮膚内に効果的に導入する方法です。
イオン導入器によって発生した微弱電流(マイナス)と、水に溶けるとマイナスの電荷を帯びる『ビタミンC誘導体』の反発力によって、有効成分を皮膚の深部にまで浸透させることが可能となります。
マイナスの電極を顔の皮膚にあて、プラスの電極を手に持って電流を流すと、水に溶けるとマイナスに帯電するイオン(ビタミンC誘導体など)が、皮膚に当てたマイナスの電極からの反発力によって顔の皮膚の奥へと浸透していきます。
これらの作用により、効率よく水溶液中の成分を皮膚の奥深くにまで吸収させることができます。 また過剰な皮脂を抑制することによって毛穴を清潔に保てるメリットもあります。
ピーリング後の角質が除去された後の肌にイオン導入を行うと、より効果的に有効成分が肌に浸透します。 各種ピーリングやI2PLのあとに併用することで、より効果的な治療をお勧めしています。
【美白注射】
(美白ビタミン補給 抗アレルギー 日焼け後ケア)
【白玉スペシャル点滴】
(美白 美肌ハリ ツヤ 滋養強壮 抗アレルギー)
【ビタミンC誘導体】
美白、抗酸化、皮脂抑制
【トラネキサム酸】
美白、抗炎症、肝斑改善
※ビタミンC誘導体 + トラネキサム酸の併用メリットは作用のメカニズムが異なるため、相乗効果が期待されます。
相乗効果ポイントは肌全体のトーンアップ、炎症予防、肝斑や色素沈着の集中ケアです。